ミュージカル界期待の新星・伊礼彼方!素直で、率直な彼の視点で綴る【観劇コラム】と近況をBlogで紹介。
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フロスト/ニクソン

フロスト/ニクソン③ 2009年11月観劇

ちなみに、「言葉と言葉の闘い」というくらいなので、セットはほぼ変わらないままストーリーは進んでいく。途中「飽きるんじゃないか?」と思った時がありましたが、
気づけば北大路さんがお辞儀をし、仲村さんがお辞儀をし、出演者全員がお客さんに挨拶をしていた。
ノンストップの「2時間」の時間の経つ早さにビックリしました。


名セリフ「大統領が行えば、その行為は不法行為ではなくなる」。
とんでもない事実です。この言葉でニクソンは自ら崩れ落ちていく。

どんな業界でも政治が働く。
おかげで一生懸命やってる人は報われず、
適当に権力を振りかざしている人々が頂点にいる事が多い。
そういう人は許されては行けないのに、ノウノウと笑って生きている。
それが権力であり政治の力なんでしょう。

この日本も平和を掲げていても、
蓋を開ければ「腐ったゴミ箱に蓋をして閉めてるだけの国」となんかの本に書いてあった。
まさにそうだと思ったのを今でも覚えている。

世の中は残念ながら貧困に悩ませれ苦しんでいる人々が沢山いる中、
吐いて捨てるほどのお金を持て余している人々がいる。この貧富の差はなくならない。
だが僕が今言いたいのはそういう事じゃない。
「貧」「困」どっちかしか知らないなら考え方を変えれば、
それはまだ幸せなんじゃないかと思いました。
だって、ニクソン大統領は自業自得とはいえ、
甘い汁を味わってしまった後に泥水を飲むハメになった。
この落差は、ある意味よけいに辛いと思います。
僕はまだ甘い汁を味わってないので断言はできないが、
考えただけでもゾッとする。

この感情に陥ってしまったのが面白い。
怒りを覚えなきゃいけない大事件なのに、
最後にはニクソンに同情してしまう。

これはおかしな話ですが、北大路さんの魅力と演出がニクソンの事件を帳消しにしてしまった。
ありえないと思うかもしれませんが、
劇場に足を運んで肌で感じて頂ければ、僕が言ってる意味が解るはずです。


さて、僕の産まれる約10年も前に世界を震わせたこの「ウォーターゲート事件」。
まるでリアルタイムでその歴史的瞬間を目の当たりにしてるようでした。

ドキドキわくわく観ていたらあっという間に終わっていて、
たった7人しか出演者がいないのに厚みがすごかった。
それはテーマの厚みもあるんだろうが、出演者一人一人の愛情や魂の厚みだと思います。

観終わって1日経ちましたが、憧れの方々を生で観れた幸せにまだ興奮が冷めません(笑)

舞台ってやっぱ、ええなぁ!!

フロスト/ニクソン② 2009年11月観劇

この作品には政治的要素はもちろんたくさん含まれていますが、
それ以上に興味深いのが、「国の頂点に立った男がどん底に落ちる」というドラマです。

事件の内容が主ではなく、人間の“情”や“欲”がたっぷり描かれている作品。
そこが面白かったです。


ニクソンに喧嘩を売るのは仲村さん演じるフロスト。
仲村さんが演じているのもあり、フロストは長身でかっこ良く
セレブなプレイボーイの香りを漂わせた「ちょっとキザな男」。
いくら名うてのトークショーの司会者だとはいえ、この男に元大統領は操れない。
これがフロストの第一印象でした。

しかし彼は司会者という自分の地位にも低迷していたのもあり、このインタビューに賭けていた。
そのためなら死にものぐるいでつかみ取ってやる!
周りから見放された男が本気になった瞬間というのは鳥肌が立ってしまう。
懸命にニクソンの膨大な出演料をかき集める姿は感動した。

日本円にすると約1億ではないでしょうか?
それを一人で借金を抱えてでも集めたのだから、半端ない!


一方、「自分は憎まれても、自分が人を憎まなければ負けない」
という強い演説シーンを冒頭で見せつけたのは
「弁論術の天才」と言われたニクソン演じる北大路欣也さん。
その時点で北大路さんの魅力に心を鷲掴みにされていました。
同時にニクソンが発する一言一言に心惹かれ、この時代に生きていたら
「ニクソン大統領に一票を入れていたかも知れない」という錯覚にまで陥った。

「居るだけでこんなに人を魅了出来る人がいるのか?」
と自分の目を疑いました。

一言で言ってしまえば、目のやり場・気の使い方・立ち振る舞い・セリフ回し・・・。

北大路欣也さんの全てに歴史を感じました。
今までの築かれてきたキャリアなんでしょうが、
キャリアという言葉で表現するには安価すぎる気がします。




続きはまた来週!

フロスト/ニクソン① 2009年11月観劇

どうも、こんにちは。とうとう来ましたね。
恋人同士が愛を深める季節。
そして人肌恋しい季節が。

別名「魔の12月」

女子の皆さん!気をつけて下さい。
早まってはダメですよ。
慎重に相手を見定めてから心を許すのです。
自分を大事にしないと後悔しますよ。
男子の皆さん!ダーメ!
12月だからってなんでも許されると思っちゃダーメ!
まずはバラの花束で出迎えて、高級レストランに連れて行く。
食事後、デザート代わりにダイヤの指輪を差し上げればok!
これでみんな幸せ!!!!!

なんてね。こんなんで上手くいけば苦労しないっちゅーの!


という事で、わたくし事ですが、サンタさんが新しいパソコンを届けてくれました。
なんと!念願のmacが・・・いま手元にあります。
いま・・・、触れてます。

「やっほぉ~い!やっほぉ~い!!やっほぉ~い!!!」
おわかりの通り、ウキウキ状態です。

早速、新しいパソコンを開いて「コラムを書こうっと!」と喜んでいるのも束の間・・・。
探せど探せどヤツが見つからない。

「何故だ!どこだ!かくれん坊をしてる暇はないんだ!早く出てこい!」


~30分後~


「別途、専用のアプリケーションをご購入する必要がございます。お電話ありがとうございました。」

ガチャ・・・プゥープゥープゥー

「別途、専用のアプリケーションをご購入する必要がある?」

・・・・・ガーン・・・・・

ワードが・・・ない?
ワードが・・・入ってない・・・。
コラムが・・・書けない・・・。
うそでしょ!?

そうなんです!ワードがなかったんです!!!
泣きたい!泣けない!!でも泣きたい!!!

おおぉ~~~!!!!!!
なんて馬鹿なんでしょう!なんて間抜けなんでしょう!なんて情けないんでしょう!
macさえ買えばそれだけで書けるかと思ったのに!
あっ!?
いや、もらえればすぐに使えると思ったのに!

おぉ、神よ!何故あなたは私の喜びを奪うのですか?神よ!教えたまえ!
何故あなたは私からmacを奪うのですか~~~!?!?!?

俺!落ち着け!俺、落ち着くんだ!

・・・・・・・・

いや!落ち着けない!落ち着けるわけがない!
そうだ!サンタだ!サンタがいけないんだ!!

お~い、サンタよ!ワードが入ってないじゃないか!
何故あなたは私の喜びを奪うのですか!?
何故あなたはワードの入ってないmacをくれたんですか?!?!?!?
俺のバカやろうーーー!!!

ハァハァハァハァハァ・・・・・


取り乱しました。醜い姿をお見せしてすみませんでした。


とまぁ、僕の身にこんな悲しい事件が起きた訳なんです。
自業自得と言えばそれまでですが(笑)有り難いことに、「テキスト」というアプリケーションが入っていたため、こうやってキーボードを叩くことが許されたのです。



しかし、世の中には許されないとんでもない事件もたくさんありますよね。

様々な事件がある中、この冬日本で初めて舞台化された
「フロスト/ニクソン」
がそのひとつであります。

これは実際にアメリカ合衆国で発生した「ウォーターゲート事件」を題材にしたストレートプレイ。
「ワードガナカッタ事件」とはなんの関係もございませんが(笑)
ご存知の方も多いと思います。

なんと!この事件に当時のアメリカ大統領「ニクソン」が関与していたというではありませんか!?
恥ずかしながら、僕はこの舞台を通して初めてウォーターゲート事件を知りました。
ですが観劇後、政治を知らない僕はいろいろ考えさせられました。


舞台はカリフォルニア州。英国でTVジャーナリストとして活躍していたフロスト(仲村トオルさん)は、
ある大きな計画をあたためていた。
それはウォーターゲート事件によって辞任後、公の場から退いていた第37代大統領リチャード・ニクソン(北大路欣也さん)へのインタビュー。

このインタビューを持ちかけられたニクソン陣営は、
この取材を「ウォーターゲート事件の名誉挽回の好機」と考え、前向きに検討し、引き受ける。
膨大な金額の出演料を要求されたフロストは、どうにかこのチャンスを掴むべく動き出し、
見事インタビューの権利を勝ち取った。
しかし闘いはここからだった。

弁論述の天才と言われたニクソンとトークショーの司会者であるフロスト。
ここから壮絶な男と男の「言葉と言葉の闘い」が始まる。



続きは、また来週!
彼方
初めまして!
伊礼彼方(いれい・かなた)です。
この度、舞台観劇コラムを書かせて頂くことになりました。 何を隠そう、僕は芝居という世界に入って日が浅いので・・・評論家のようには語れないけど、素直な目で、感じたことをストレートに自由(non style)に綴っていきたいと思います!
僕のコラムをキッカケに舞台に興味を持ってくれたら嬉しいです。僕の舞台もぜひ観に来てください!!
non style 雑記